2025年5月28日 (水)

2025 WPX CW 参加結果(2)

WPX CWの追加データ

いつものように00:00 UTCからスタート。21MHzS&Pをしながら28MHzを聞くがYB等数局が聞こえるのみで、すぐに14/21MHzDual S&Pに移行。14MHzのヨーロッパと21MHzの北米はあまり多くは聞こえず、00 UTC台後半からは14MHzはアジア、21MHzはアジアとオセアニアが主となる。

02 UTC台に入ると14MHzで北米が21MHzでヨーロッパがポツポツと聞こえ始め、03 UTC台から徐々に局数が増えてくる。その後14MHzの北米は深夜15Z頃まで、21MHzのヨーロッパは夜明けの19Z頃までオープン継続。

14/21MHzのコンディションが良かったため08 UTC台まで全くローバンドを聞いていなかったが、09 UTC台に入りそろそろ北米とQSOしておかなければと思い7MHzQSYS&Pの後、11 UTC台は7/14MHzDuel RUN12 UTC台は7MHzRUNを継続しながら14MHzS&P

13 UTC後半になりローバンドの北米がほとんど聞こえなくなったため、14/21MHzQSY14MHzはヨーロッパと北米が同時にオープンし、ヨーロッパにメインアンテナを北米にサブアンテナを向けてDuel RUN/Dual S&Pを繰り返す。ここで昨年11月にサブのトライバンダーを2eleから4eleにグレードアップした効果が出る。

深夜の14/21MHzが好調だったため7MHzのヨーロッパを聞くのをすっかり忘れており18 UTC台にあわてて7MHzQSY

夜明け後の19 UTC後半からは21MHzで北米が聞こえ始めたため、14MHzヨーロッパ・21MHz北米の運用にシフト。

当初、一日目の昼03 UTC前後に休憩を取るつもりだったが、コンディションが良かったため一日目は結局23時間休みなしで運用。23 UTC前後に1時間の休憩を取りシャワーを浴びてシャックに戻ると、21MHzが賑わっていたので更に1時間弱運用。その後、0106 UTCに仮眠

 

前半で24時間運用してしまったので、残り12時間の運用をどの時間帯に割り当てるか思案。夜間から夜明けまでが主戦場になると想定しやや遅めの07 UTCに戦線復帰。

二日目はR3R2Radio Blackoutが発生していたようで、21MHzのヨーロッパは一日目より早い09 UTC台には弱くなり、14MHzは一日目より遅い11 UTC頃からオープンし始める。17-18 UTC台には14MHzのヨーロッパ方面でレートは高くないがRUNを楽しめた。

一方、7MHzは二日目の方が長時間オープンしており、17-18 UTC台にはCQに対し断続的に応答があった。

夜明け前の19 UTCから7/14MHzS&P/RUNで最後の追い込みを行ったが、気づくと運用時間が36時間を超えており、最後の10 QSO / 1 Multiは無得点。結果論だが、もう1時間早い06 UTCから再開し、北米・ヨーロッパが一旦弱くなった14 UTC前後に1時間の休憩を取っても良かったかもしれない。

RUN/S&P比率は、全体の4分の1がRUNによるQSOだった。

Timechart_20250528174701

 

大陸別のQSO数割合は、最多がヨーロッパ(43%)、次がアジア(31%)、北米(18%)、オセアニア(5%)、南米・アフリカ(それぞれ1%)という順だった。

Qso

 

以前から発生しALL JAに頻発したキーボードの無応答とN1MM Logger+のキー入力反応遅延現象だが、PCに接続していた2台の32"モニターをCPU内蔵GPUからPCIeNVIDIAGPUボードに接続変更してから、全く発生しなくなった。真の原因は良く分からないが、CPU周辺のバスで輻輳が発生していたのかもしれない。

 

2025年5月27日 (火)

2025 WPX CW 参加結果

コンテスト以外の案件が立て込んでおり、とりあえず結果だけ。

1日目、21MHzはほぼ丸一日、14MHzも長時間オープンしていた。2日目はオープン時間が短くなったが、総じてコンディションは良かったように感じた。

ただ、昨年の方がコンディションは良かったようで自己ベストを更新した昨年のRaw Scoreには及ばなかったが、自己2番目の記録になりそう。

 

SINGLE-OP LOW ALL 

2025wpxcw_score

 

2025年4月28日 (月)

2025 ALL JA 参加結果

コンテスト開始前から不穏な予兆。

1.8MHzはタワートップから引き降ろしたスローパーのため、クランクアップタワーをフルに伸ばさないと送信できない。数日前から週間天気予報を毎日見ながら一喜一憂。願い虚しく、日曜の朝から夜まで強風の予報。予報通りだと日曜夜は終了前1時間しか1.8MHzQRVできないため、土曜から日曜朝にかけて出来る限り1.8MHzで局数を稼いでおく必要がある。

開始直前、各バンドのアンテナをチェックしていると、サブのトライバンダーのVSWRが無限大。1週間前に確認したときは正常だったのに、昨日の強風で何か起きたのか?トリプレクサーからアンテナの同軸ケーブルを外し、アンテナのVSWRを測定すると正常。トリプレクサーの出力にダミーロードを接続して送信してみると正常。接続を元に戻すと正常。腑に落ちないが、原因はコネクタの勘合だったよう。

開始直後からメインPCのロギングソフト(N1MM Logger+)の反応が挙動不審。キーボードでCALLやナンバーを入力しても反応に遅延があったり時々無反応になる。暫く我慢してRUNしていたがストレスが溜まる。試しにRBNの接続を切断してみると完全ではないが反応が改善した気がする。結局、コンテスト終了までRBNは使用せず、ローカルSkimmerのみだったが大勢に影響なし。

少し前からときどき発生していたのだが、メインPCのキーボードが途中で反応しなくなる現象。キーボードのUSBケーブルを抜き挿しすると復旧するのであまり気にしていなかったが、ALL JAでは頻繁に発生するようになる。呼ばれた局のCALLや受信ナンバーが突然入力できなくなり、速攻でUSBケーブルの抜き挿しをすること数十回。だんだん慣れてケーブル抜き挿しと復旧までの時間が短くなる。

心配していた強風は、日曜の昼間は強くクランクダウンせざるを得なかったが、日没前に風は止み18時過ぎには1.8MHzにも再度QRVできるようになった。

コンテスト前に十分仮眠を取ったのが功を奏したのか、珍しく寝落ちせず日曜夜になってもまだ集中力を持続。累計QSO数は昨年や自己ベストだった2023年を開始直後から終始上回っている。マルチが少ないので自己ベスト更新は難しいが、最後まで諦めなければ目標としていた1700 QSOを達成できるかもしれない。

そう思いながら1700 QSOまであと35 QSOとなった20:30 JST、ナンバーを交換しQSOを確定しようとしたその瞬間、メインPCがフリーズした。

ロギングソフトを再起動しようとしたが、時計アイコンがぐるぐる回ったまま何も反応しない。サブPCのロギングソフトでQSOを継続しようとしたが、メインPCN1MMが送信状態と認識しているようでソフトのインターロック機能でサブPCでも送信ができない。暫く待ったが復旧の見込みがないため、強制的にPCの電源をオフにし再起動。

PCが立ち上がると今度は2台のディスプレーモニターのうちメインのモニターを認識せず、サブのモニターにN1MMWindowを並べ直す。ここまで約15分間のタイムロス。終了まで残り15分を切っている。ソフト等を完全に再起動させる時間もなく1.8/50MHzDuel CQでコンテスト再開したが、S&Pをする余裕はなく、総QSO数は2023年の自己ベストに若干足りない1679 QSOでコンテスト終了。1700 QSOの壁は今回も高かった。

1-2025allja_score

今年のハイバンドのコンディションは昨年に比べるとあまり良くなく、例年、日曜日の夜に聞こえるハイバンドや50MHzのスキャッターも今回はあまり聞こえず。このため昨年と比べハイバンドのマルチは減となったが、ハイバンドのQSO数は昨年とほぼ同等だった。

一方で、ハイバンドがぱっとせず行き場を失った局が7MHzに集中したのか、7MHzQSO数は自己最多を記録。

2-2025allja_timetable

 

累計QSO数比較 (2023年, 2024年, 2025年)

3-qso

今回、コンテスト規約改正やコンテスト開催前の開催案内で注目を集めたのか、コンテストでは初めて聞くコールサインの局から少なからず呼ばれた。新しい局がコンテストに参加してくれるのは素直に嬉しい。

 

2025年4月14日 (月)

2025 JIDX CW 参加結果

2年ぶりのフル参加。

昨年、一昨年に比べて、コンディションはあまり良くなかったように感じた。昨年のCQWW CWをピークにコンディションはだんだん下降しているような気がする。 ほぼ30時間フルに無線機の前にいたが、後半は暇すぎて何回か寝落ちし途中ところどころ記憶がない。

例年、日曜はGCコンテストに席巻されるが、今年は土曜の夕方からBand mapUA局をはじめとするGCコンテスト参加局で一杯になる。S&Pで呼んでも期待するナンバーが返ってこないので、途中からはほとんどS&PをせずCQの素振りに専念していた。

結果は、別件があり日曜朝からの参加だった昨年のQSO数を超えたものの大差はなく、フル参加で1200 QSOできた2023の4割程度のQSO数だった。

2025jidxcwscore

Timetable_20250414170301

2025年4月 1日 (火)

2025 CQ WPX SSB 参加結果

コンディションは悪くはないがそれほど良くもなく、28MHzは土曜よりも日曜の方が良くなった気がした。

21/28MHzは弱い局が多く聞こえており賑わっているように見えるがCQを出しても呼ばれず。期待が大きかった反動で1日目前半でかなり戦意喪失。

14/21MHzは周波数が空いているように見えてもヨーロッパや北米の彼の地ではQRMが酷いようで、CQを出しても呼ばれず強い局を呼んでもなかなか取って貰えず。

戦意喪失気味のなか21/28MHzがだんだん聞こえなくなり、北米が夜明けを過ぎて7MHzの相手が少なくなる1415 UTC頃、両日共に睡魔に耐えられなくなり夜明け前まで仮眠。

しかし、この時間帯は14MHzでヨーロッパがオープンしピークを迎える時間であることにコンテスト終了後に気づく。ARRL DXのイメージが残っていてOFF TIMEを取る時間を間違えた。昨年のメモを見返すと14MHzは「日付(JST)が変わって暫くし信号が強くなり夜明けまでQSO可」と書いていた。

その代わりに朝の北米時間で良いことがあったかというと、月曜朝の28MHzで若干RUNできた程度。

今回唯一の至福時間は、日曜08 UTC台に28MHzでヨーロッパから30分ほど呼ばれ続けたこと。ただこのとき、北米方向の師と仰ぐお方と同じ周波数でCQを出していた模様。

 

結果は昨年よりマイナス270 QSOと大幅減。

仮眠時間を朝と入れ替えていたとしても、800 QSOに届くか届かないか程度だったと思われる。

2025wpxssb_score

Timetable_20250401173401

2025年3月 5日 (水)

7MHz SSB送信音回り込み

ARRL DX SSBで発生したRadio2側で送信音が数10ms遅延してマイクに回り込みハウリングを起こす問題の調査結果

コンテスト翌日、原因を調べようと思ったが、現象が再現しなくい。

コンテスト時との違いで思い当たるのは、タワーをクランクダウンしたことと、連続運転していた無線機やPC等の電源をオフにして一晩おいたことぐらい。ダミーロードでも現象が再現していたので、タワーの高さは関係ないと思い、熱で何かがおかしくなったのかと無線機の電源を半日ほど入れたままにして試したが再現しない。

コンテスト当日と全く同じセットアップにしCQの繰り返し送信で再現を試みようと、当日使用していた3台のPCと使用していたソフトウェアを全て起動させトライしたが再現せず。

そのときPC画面を見ていて、バンド全体のスペクトラムモニター用HDSDRソフトウェアの、サウンドカード出力先がふと気になった。

確認すると7MHzHDSDRの音声出力先が「USB Audio CODEC-2」に設定されていた。これはRadio2USB Audio CODEC入力を選択していることを意味する。

試しに、7MHzHDSDRが受信している7.142MHzで送信すると現象が再現。

Radio2の変調入力は「MIC, USB」設定になっておりUSB Audio CODECの音声入力も送信変調に使用され、

Radio2送信 ⇒ HDSDR Radio2 CODEC Radio2送信 

の経路で音声がループし、ハウリングを起こしていた。

他のバンド用HDSDRは「Using HDSDR without audio output」に設定していたが、7MHzHDSDRだけ設定変更するのを忘れていたよう。

 

HDSDRSoundcard設定を「Using HDSDR without audio output」にするか、Radio2の変調入力設定を「MIC」のみにすることで、現象を止めることができた。

 

2025年3月 4日 (火)

2025 ARRL DX SSB 参加結果

シングルオペでARRL DX SSBにフル参加するのは実は初めて。

ARRL DX CWのコンディションはイマイチだったが、2週間後のSSBはコンディションも回復するだろう・・・という期待は甘かった。

仮眠等の休憩を除いた運用時間は約38時間。ロギングソフトが示す30分間以上のOFF TIMEを除いた運用時間は26時間。この差分のほとんどは呼ばれずに素振りしていた時間と思われる。実質的には開始直後と日曜朝の1時間および終了前の2時間を除いて暇だった。サイクル25のピークに、これほどの修行を行うことになるとは思いもしなかった。

ただ、コンディションが悪くても、初フル参加なので自己新記録は達成。

Score : SOAB-LP

Score_20250304144201

開始は21/28MHzCQ+S&Pという作戦だったが、28MHzは南米とJA以外は聞こえず。仕方なく21MHzのみでスタートするが、局数は少なく信号もそれほど強くない。それでも東海岸局ともぽつぽつQSOできる不思議なコンディション。

04 UTC台に14MHzが聞こえ始めるが弱い。諦めずにCQを出し続けると、たまに呼ばれる。14MHzは日没前に一旦聞こえなくなったが、11 UTC頃からまた聞こえ始める。東海岸局とは、この時間帯の方が多くQSOできた。

3.5MHzは初日の0911 UTC台に数局QSORUNで呼ばれたのは1局だけ。

初日は16 UTCになるまで7/14MHzCQを出し続けたが、15 UTC以降は1局もQSOできず16:00 UTCに中断。シャワーを浴びて仮眠。

 

日曜朝、オープンを期待して20:00 UTCに起床。20 UTC後半から14MHzで北米が聞こえ始めるが、こちらの信号は届かない。

21 UTCに入ると21/28MHzで北米が聞こえ始めるが、信号は弱く局数も少ない。28MHzは土曜朝よりましだが、21MHzはかえって悪くなった感じ。28/21MHzのクローズ後、14/7MHzへ降りていくが、強く聞こえる局はほとんどQSO済で局数は増えず。

15 UTCになったところで朝まで仮眠。

 

月曜朝、早起きしても期待薄だが20:30 UTCに起床。昨日と同様に20 UTC後半から14MHzで北米が聞こえるが届かない。

21 UTC台に21/28MHzで北米が聞こえ始め、局数は少ないが東海岸局ともQSO

22 UTC台に入ると急に21MHzが賑わってくる。21MHzCQを出していると22:25 UTCに突然呼ばれ始め約20分間継続。今回唯一の至福の時。波が過ぎた後は、忘れた頃にぽつぽつ呼ばれるだけ。

28MHzCQを出すがあまり呼ばれず。23 UTC台にS&Pに移行すると、東海岸局のニューマルチと次々とQSOできる。23:59 UTCにニューマルチのDEを呼んだところで、終了時刻を過ぎ応答なく終了。

Timetable

Multi

 

トラブル

日曜夜に7MHzCQを出していると、送信音が大変なことになっていると親切な局から指摘を受けた。SO2RRadio2側で送信時にオーディオの回り込みがあり少し気になっていた。Radio1側に切り替えて送信すると、正常になったとレポートをいただいた。

事前に2台の無線機間で送信音を確認していたので、同じやり方では歪が分からないやっかいな現象だろうと想像し、コンテスト後にどうやって送信音を確認しようか思案。IC-7610内蔵のオーディオスコープで見ても歪は分からないだろうが一応見てみようと思い、Radio2の送信波形をモニター。

すると、送信波形が一目で分かるひどい状態になっている。送信音が数10ms遅延してマイクに回り込みハウリングを起こしているような感じ。ダミーロードで送信しても同じ。これではRadio2側は送信には全く使えない。

試しに14MHzで送信すると波形は正常。他のバンドで試しても異常はない。なぜか7MHzだけで回り込みによるハウリング状態が起こっている。送信モニター音は最小に設定しおり、またAlternate CQのときはミュートされているので気付かなかった。7MHz以外は使えることが分かったので、原因調査はコンテスト後に実施することに。いつからこの状態になっていたのか?ひょっとすると昨年のCQ WW SSBかそれ以前からだったのかも。

隣接周波数で運用している局には迷惑をかけたかもしれない。謹んでお詫び申し上げます。

 

トライバンダー使用感(その2)

以前に、ARRL DX CW前に主力トライバンダーを318CからNTA-371Plus変更したと書いたが、今回が2回目の実戦使用。同じ条件での比較ではないので今回も感覚的な感想。

14MHzは、コンディションが悪いなりに弱い東海岸局からも応答があった。リニアローディングでフルサイズに近い効率になっているのか。今回も前のアンテナより良い印象。

21MHzは、コンディションの影響が大きいので評価が難しいが、以前より東海岸局からの応答率が若干良くなった気がする。また、今までよりRUNで呼ばれるようになったので、少し良くなった印象。

28MHzは、前のアンテナはコイル方式のトラップだったとはいえ、このバンドはフルサイズと同等のエレメント長だったからか、違いを感じない。

また、どのバンドもVSWRを気にせず、バンド内のどこにでもQRVできるようになったのは大きなメリット。

 

ロギングソフト

今回、主ロギングソフトとしてSkookumLoggerを、副ロギングソフトとしてN1MM Logger+を使用した。

SkookumLoggerで音声合成によるVoice Messageを使用。自分の声を基に音声合成を行っているが、コンテスト中も発音やイントネーションが気になり、どのようなスペルで発音させるかMessage記載内容を試行錯誤。開始時に比べると終盤はかなり感じが良くなったが、まだ改善の余地はありそう。

N1MMを併用した理由はSpectrum Scope上の信号ピーク間を移動するS&Pのやり易さ。この機能をSkookumLoggerでもサポートして欲しいとリクエストしたが実現せず。

Dupeチェックのため、休憩時にSkookumLoggerからADIFファイルをエクスポートし、N1MMにインポート。今回はQSO数が少ないのでQSOしたコールサインはだいたい覚えてしまった。

 

2025年2月18日 (火)

2025 ARRL DX CW (2)

 ARRL DX CW参加結果の追加データ

タイムチャート

21/28MHzの大オープンを期待して21MHz RUN & 28MHz S&Pでコンテスト開始。すぐに21/28MHz2BSIQに移行する目論みだったが、あまり呼ばれずRUNS&Pを行き来。28MHzがクローズしてきた03 UTC前後に14/21MHz にシフト。14MHzでもパラパラと呼ばれるが勢いがない。

05 UTC前後には21MHzがクローズするが7MHzの信号は弱くまだ届かない。06 UTC台に入ると14MHzもクローズし、7MHzでぽつぽつとQSO07UTC台から7MHzで呼ばれるようになる。

1.8MHz11 UTCまでJACQしか聞こえず。12 UTC台になりたまに北米局の信号が浮き上がってくるようになる。ほとんど常時ノイズしか聞こえなかったが12-13 UTC台にCQを出すと断続的に呼ばれた。

12-14 UTCは例年3.5/7MHzが好調の時間帯だが、今年はあまりQSOが伸びない。同じ時間帯に14MHzでも北米が聞こえる。例年、この時間帯に北米を呼んでも無視されることが多いが、今年は東海岸局も含め意外と応答があった。

16 UTC過ぎまで7/14MHzで粘ったが16 UTC台にはQSO相手がいなくなり1日目の運用を終了。シャワーを浴びて仮眠。

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20:15 UTC起床。20:30 UTCより14MHzで北米が聞こえ始める。例年、夜明け前の20UTC台は14MHzで北米が聞こえてもQSOできなかったが、今年は聞こえる局とはかなり高い確率でQSOできた。

21 UTC台になると21MHzもオープンし始める。22 UTCには14MHzの信号が弱くなり28MHzがオープン。

02 UTCには14MHzの信号が再び強くなり、03 UTCから14MHz RUNでパラパラと呼ばれるようになる。

05-06 UTC台は14MHzの信号も落ちてきて、我慢の時間帯。07 UTCから7MHz RUNでパラパラと呼ばれるようになるが局数は少ない。

1.8/3.5MHzで断続的にCQを出すがQSOできず。

12 UTC台からは1日目に意外と良かった14MHzに優先してQRV。カスカスの東海岸局を呼ぶと結構応答がありマルチ増。その後RUNで少し呼ばれる。7MHz送信時に14MHzへのカブリがあるのだが、送受信周波数を選んで7/14MHzRUN/S&P

16 UTC半ばに二日目の運用を終了し仮眠。

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前日に夜明け前でも14MHzQSOできたので、月曜朝は前日より少し早く20:00 UTCに起床。

20:30 UTC頃から14MHzが聞こえ始めるが、ほとんどQSO済の局ばかり。

21 UTCから21/28MHzDuel CQ開始。21:40 UTC頃から21/28MHz交互に呼ばれるようになり遂に波が来たかと思ったが、22 UTCに入るとスローダウン。また波が来ることを信じてDuel CQを続けたが、再び波が来ることはなくそのまま終了。

 

RUN/S&P比率

今回は約70%RUNによるQSO。ちなみに、前回参加の2023年はコンディションが良かったせいかRUNによるQSO78%だった。

2-timetable_202502181344013-run

 

獲得マルチ

4-multi

 

ハイバンドアンテナと14MHzの飛び

ARRL DX CWの1週間前にHFトライバンダーを、C社の318CからN社のNTA-371Plusに変更した。

変更した理由は、数年前からSSBコンテストにも真剣に参加するようになったが、318CのVSWR帯域が狭くCWとSSBコンテスト間で頻繁にエレメント長調整を行わなければならず面倒になったため。

14/21/28MHzのエレメント数は、4/5/5ele (318C)、5/6/7ele (NTA-371Plus)だが、NTA-371Plusは帯域を広くするために複数のラジエーターエレメントを位相給電しているため実質的には318Cと同等の4/5/5ele相当と思われる。また、ブーム長は、9.1m (318C) から 7.32m (NTA-371Plus)と2m弱短くなっているが、NTA-371PlusはHB9CVタイプのアンテナと考えればブーム長による新旧アンテナの得失は無さそう。318Cはコイルのトラップに対して、NTA-371Plusはリニアローディングタイプのトラップであり、損失が若干減っていることも期待。なによりもトライバンダーにも関わらず各バンドの上端から下端までVSWRが低く、リグ内蔵のATUを使わずにどこにでもQRVできるのが利点。

同じ条件での比較ではないため、今回の結果がコンディションの影響なのかアンテナを変えた効果なのか分からないが、14MHzでは例年北米とほとんどQSOできていなかった夜明け前20 UTC台後半や夜間の12~14 UTCに、今年は東海岸局も含めて聞こえる局とは比較的容易にQSOすることができた。21/28MHzはコンディションの影響の方が大きく、新旧の違いは実感できなかった。

 

2025年2月17日 (月)

2025 ARRL DX CW 参加結果

昨年は諸般の事情により欠席したARRL DXだが、昨年の結果をみて何故か今年は昨年以上のハイバンド大オープンになると信じ込む。

妄想は日に日に高まり、1時間200 QSO、いや、2BSIQでひょっとすると300 QSOも可能かもと変な期待。

開始早々、レートは上がらず厳しい現実に直面するが、日曜朝と月曜朝のあと2回チャンスがあるとコンディション回復を信じて暇な時間に耐える。

月曜朝21:40 UTC頃に21/28MHzRUNで交互に連続で呼ばれ遂に波が来る。

と思ったのも束の間、10分弱で流れは途絶え、そのまま時間当たり一度も100 QSOを超えることなく終了。

 

SOLP(Non-Assisted)では自己3番目の記録。

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2025年1月 6日 (月)

2025 ARRL RTTY Roundup 参加結果

2025年のコンテスト初めはARRL RTTY RoundupRTTYコンテストは2022年以来3年ぶりの参加。

QSO数は自己3番目、マルチは自己2番目の記録となり、2013年の自己ベスト(=SOLPJAレコード)には届かなかったが自己ベストに次ぐスコアを出すことができた。

1-score

 

久々のRTTYコンテストなので操作方法確認のため、NYP参加後に2台の無線機間で送受試験実施。

すると、なぜかSO2RRadio2側だけ送信極性が反転している。何かの極性反転設定だろうと無線機とN1MM Logger+のマニュアルを読み返すが、設定方法をすっかり忘れており原因が分からず翌日に持ち越し。結局、Radio2EXTFSKウィンドウの「Inv. FSK」チェックボックスにチェックが入っていたのが原因。このウィンドウは何回も確認したが32インチディスプレイ上の表示が小さくInv.FSK設定があることに気づかなかった。

Extfsk

 

SFI値は20028MHzのオープンを期待できそうな値。太陽活動が年明けから急に活発になっていたが、コンテスト前日にはK値も下がってきて大丈夫そう。

との予想を裏切り、コンテスト開始前後に軽い磁気嵐が発生していた模様。

K

それでも、28MHzで北米・ヨーロッパともQSOでき、期待したほどではなかったがまあまあ良いコンディションだったと思う。

 

28MHz:北米・ヨーロッパとQSOできたが、北米は中西部まで、ヨーロッパはZone14DL止まり。QSO数は過去最多となった。

14/21MHz:北米東海岸・ヨーロッパ奥地までQSOできたが、QSO数は思ったほど増えず。14MHzで21:00UTC前後に南南西方向のロングパスで北米が聞こえたが呼んでも応答はなかった。

7MHz:北米は中西部まで、ヨーロッパはZone15まででZone14とのQSOは無し。

3.5MHzJAのみ。

ARRL RoundupJA同士のQSODXと同じ1点となる。このため3.5/7JAと多くQSO出来るとスコアが伸びるのだが、3.5/7RTTYQRVするJA局が極端に少なくなったような気がする。

QSOの約4分の3S&PによるQSO。相変わらずRUNしても呼ばれず、S&Pの方が効率が良い。

前回参加時は16UTC台まで7MHzでQSO相手がいたが、今回は14UTC台に相手がいなくなった。このため、15:00~20:00UTCに仮眠を取った。

2-timetable_20250106175801

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