2025年11月10日 (月)

2025 JIDX Contest PHONE

昨年はタイに出張中で現地から1時間だけの参加だったが、今年はJAから2023年に続き2回目のフル参加。

コンテスト前日およびコンテスト中に軽い磁気嵐が発生。28MHzは全く聞こえない事態も覚悟したが、北米・ヨーロッパともQSOでき、前回フル参加の2023年よりQSO・マルチ共に増。トータルQSO数は少ないが修行感もそれほど感じず。昨年・一昨年のオールバンドロ―パワー部門の優勝スコアには及ばないものの、自己ベストを更新。

All Band Low-Power

1-2025jidxph_score

大陸別QSO内訳をみると、北米・ヨーロッパのQSO数は2023年とほぼ同じだが、アジア・オセアニアが増えている。

4-2025_2023_continents

開始から暫くはまあまあ良いペースだったが、土曜夜11Z (20 JST)になると急激にスローダウン。14Zは1時間CQを出して1QSOもできず、日付が変わる前に戦線離脱し仮眠。

日曜朝19Z (04 JST)に起床、19:30Zから戦線復帰するがコンテスト参加局は聞こえず。20Z台に7MHzでようやくヨーロッパと1QSO

21Z台に入ると21MHzより先に28MHzの方で北米信号が強くなる。21/28MHzDuel CQを出していると北米から00Z頃まで断続的(忘れた頃)に呼ばれる。

日曜午後06Z頃から21/28MHzでヨーロッパが聞こえ始め、こちらも断続的に呼ばれた。

日曜11ZにはJA/DX共に参加局はまばらとなる。QSOした局しか聞こえなくなってきたので、空振りCQを出している局に未QSOバンドへのQSYを依頼してみたがアンテナが無いと断られた。12ZにはCQを出すJA局もほとんどいなくなり7MHz14MHzYB局とQSOし終了。

毎回思うが、JA主役のコンテストなので、JAからの参加局が増えてくれることを願う。日曜の朝や夕方だけ参加し強い局を呼び回るだけでもよいので来年はぜひ参加して頂ければと思う。

2025

2-2025jiph_timetable

<= 2023(参考)

3-2023jiph_timetable

 

これまでSSBコンテストにあまり力を入れていなかったこともあり、SSB送信音質には無頓着だった。

なぜそんな設定にしたのか思い出せないが以前は音声の400Hz前後をブーストし高音を下げた音にしていたが、8月にJK1JHUSSBQSOしたときに聞き取り難いと指摘され、SSB送信音質の改善を本格的に開始した。
ダミーロードで送信した音声を別の無線機で聞きながらイコライザーの設定を試行錯誤。先月のCQ WW SSB前にようやく、いちばん了解度が良さそうに感じた1.42kHz付近を少しブーストし他の周波数帯はほぼフラットなありきたりの設定に落ち着いた。CQ WW SSBでは、以前に比べるとSSBの応答率が高くなった気がしたが、コンディションのおかげなのか音質改善の効果なのかよく分からず。今回のJIDXでも同ように応答率の改善を感じたので、音質改善の効果(人並みになっただけだが)はあったもよう。

これまでSSBコンテストはあまり好きではなかったが、応答率改善でストレスが軽減しSSBコンテストも好きになってきた。

 

2025年10月28日 (火)

2025 CQ WW SSB 参加結果

予報では磁気嵐の発生はなさそうだったが、SFIは昨年の6割程度と低い値。

このためハイバンドのコンディションは全く期待していなかったが、コンテスト前から終了までK値は低く太陽風も地上の風も穏やかで絶好のコンテスト日和となった。

今年に入ってからのいくつかの改善とコンディションのおかげか1.8MHzを除く全バンドで昨年のQSO数・マルチを上回り、Claimed Score100万点を超え自己ベスト更新。

Score (SO LOW ALL, NON-ASSISTED)

1-score_20251027230201

14/21MHzはフォーンバンド一杯にRUN信号が並びCQを出す周波数を見つけるのに一苦労。

28MHzは広いバンド幅が幸いし周波数確保は容易だったが、28900kHzより上までRUN局が並んでいた。特に低い周波数はびっしりRUN局が出ていたため、28700kHzより上でCQを出すことが多かった。

これまでのSSBコンテストでは、RUNで呼ばれても10分間ほどしか継続しなかったが、今回二日目の28MHz06-08 UTCにヨーロッパから、22 UTCに北米から1時間ほど呼ばれ続け至福の時間を過ごせた。

21/28MHzQSO数が昨年より100以上増えたのでコンディションは今年の方が良かったような気がしたが、オープン時間は昨年より短くなっているように見えた。

 

Time chart

RUNS&Pの比率は、RUNによるQSOが全体の38%(昨年は24%)と昨年と比べて大幅に増えた。

2-time-table

 

大陸別QSO割合

ヨーロッパが39%で一番多く、次に北米の32%

南米が3%減って北米が3%増えた以外は、昨年とほぼ同じ割合。

3_20251027230201

 

2025年10月13日 (月)

2025 全市全郡コンテスト 参加結果

天気予報を見ながら台風進路と風速予想に心揺れる毎日。

WAE SSBリタイアの原因となったクランクアップタワー不具合は、昇降用モーターの減速ギアのオイル漏れが原因。ギアボックスの交換が必要とのことだが修理が間に合わず全市全郡への参加を諦めかけていたが、台風の影響が無さそうだったので木金の二日間かけて半分の高さまでタワーを伸ばす。タワートップから引き降ろした1.8MHzスローパーはエレメントの半分近くが地上でとぐろを巻く状態だったが、このエレメントを建物の横に沿って2mの高さに仮設し、なんとか送信できる状態にした。

こんな状態だったが、開始から05JSTまでは昨年を若干上回るQSOペースで推移。しかし日の出近くなっても7MHzのコンディションがぱっとせず06JSTに昨年の自分に追い越される。その後は昨年とほぼ同じペースで推移し、昨年のスコアには若干及ばなかったものの180万点台で終了。国内コンテストなのでHFはタワー高の影響はほとんど無かったと思うが、1.8MHzおよび144MHz以上は、いつもより聞こえも飛びも悪い感じがした。

CAM

1-2025cg_score

 

昨年との累積QSO推移比較

2_20251013223001

 

タイムテーブルおよびRUNとS&PのQSO比率

RUNによるQSOは41%で、昨年とほぼ同じ。

3-2025cg

 

これまでやっていたSO2RRUNは2つのバンドで交互にCQを出すか、1つのバンドでCQを出しながら他のバンドでS&Pをするかだったが、国内から100Wで参加するコンテストでは呼ばれ続けることはない。一案として、2つのバンドで交互にCQを出しながら3つ目のバンドでS&Pをすることで、呼ばれない時間をより有効に活用できる可能性がある。

これを実践するため、2台のPCのロギングソフトに連動し4台の無線機のオーディオを切り替えるオーディオスイッチを夏に製作し、全市全郡コンテスト後半にSO3Rを試してみた。

今回試したSO3Rは、選択した3台の無線機のオーディオを左と右(正確には左右のオーディオをブレンドして左斜め前と右斜め前)およびセンターの方向から聞こえるようにして、左と右から聞こえる無線機で交互にCQを出しながら、センターから聞こえる3台目の無線機でS&Pを行い、CQの合間にS&PQSOするというもの(注*1)。

SO3Rモードに入る設定以外は全てロギングソフトのキーボード操作で行えるようにした。まだラーニングカーブの途中だが、SO2Rで片方でRUNをしながらもう一方のS&Pで呼ぶよりも、SO3Rで交互にCQを出しながらS&Pで呼ぶ方がタイミングが取り易く、当初思っていたよりも簡単にSO3R運用に順応できそうな感触を得た。

 

(注*1)SO3R自体は目新しいことではなく、3方向から聞いてSO3Rを行うことも既に何年か前に実践されていた方がいらしたと記憶している。

 

2025年9月15日 (月)

2025 WAEDC SSB 参加結果

太陽風が強くなり地磁気活動は非常に活発になるとの不穏な予報。

 

K値は低いままだったので大丈夫かと思ったが、05UTC近くになってもヨーロッパは聞こえずバンドは閑散としている。

05UTC後半になってようやく21MHzでヨーロッパと初QSO06UTC台後半から21MHzで少しRUNできるようになり、07UTCには初QTC

08UTC後半からコンディションが落ちてきて、10UTCには相手がいなくなり休憩。

11UTCに復帰して数局QSOするが12UTC後半には何も聞こえなくなり、再度休憩。

14UTCに復帰し1QSO。その後は何も聞こえなくなり、風が強かったのでクランクアップタワーを下げて仮眠。この時点でOFF TIMEは既に10時間超。

翌日、タワーを伸ばそうとしたらタワーが動かない。コンディションが悪くモチベーションがかなり下がっていたところにトラブルの追い打ちで、あえなくリタイア。暫くコンテストはお休み。

Score_20250915145901

Timetable_20250915150001

2025年9月 9日 (火)

2025 ALL ASIAN DX PHONE CONTEST 参加結果

途中で戦意喪失しリタイアしかけたが、月曜朝に21MHzで北米東海岸から呼ばれたおかげか、終わってみると何となく楽しかったような余韻。

SOAB-LP

1-2025aadxscore

 

感覚的には昨年よりコンディションが悪いと感じていたが、体感に反して開始から12時間のQSO数は昨年とほぼ同等。開始後13から16時間までは昨年を若干上回るペース。

2-total-qsos

昨年は16UTC台に21MHzで、17UTC台に14MHzでまとまったRUNが出来たが、今年は16UTC以降どのバンドもフェードアウト気味で失速。

あまりの暇さと眠気で途中シャワーを浴びるが、睡魔に勝てず22UTCから04UTCまで仮眠を取る。

仮眠から復帰後も低調な状態が続く。リタイアして24時間種目にエントリーしようかと思ったが、DAYTON HamventionDX局にAADXへの参加をお願いして回った手前、途中で止める訳には行かず継続。

2日目後半からコンディションが持ち直し、1215UTC台はヨーロッパが、2123UTC台は北米がオープンし北米東海岸からも断続的に呼ばれる。

23UTC頃に28MHz6エリアから北米がスポットされるが私のところでは何も聞こえず。彼の地ではロングパスで北米が開けているのかと思っていたところ、23UTC後半になってショートパスで西海岸局が強力に入感。28MHzでのK6局とQSOを最後にコンテスト終了。

3-timetable_20250909161201

 

トラブルシューティングの備忘録

CQWPX SSBで使用してから5か月ぶりにSkookumLoggerを使用。開始直後に、Entry Window上部にはAADX SSBと表示されているにも関わらず、スコアとマルチがCW表示となってSSBQSOが反映されずDupeチェックもされない問題発生。使い慣れていないロギングソフトでトラブルが発生すると、何のメニューを確認すれば良いのかが分からない。10局余QSOした時点で中断し、本格的にトラブルシューティング。結局原因が分からず、新しいログファイルを作成して再開。

Radio1で送信時に、Radio2のオーディオに送信音が混入。SO2Rコントローラー内部で回り込んでいるのではと疑い、コンテスト終了後に調査。順にケーブルを抜いて混入ポイントを探していくと、SO2Rコントローラーを外してヘッドフォンへ向かうケーブルだけにしても回り込みが発生している。SO2RコントローラーのPHONE出力からヘッドフォンまでの間に録音用のオーディオ分岐を入れており、そこからヘッドフォンへ向かうラインに1:1 Audio Isolatorを入れて解決。

 

2025年9月 3日 (水)

2025 ALL JAコンテスト ログ公開

メジャーなDXコンテストは以前からPublic LogOpen Logといった名称で全参加局のログを公開している。

上位局のログと自分のログを比較して、どのように差がついたのか、どうすれば上位局に近づけるのかを検討するのは、コンテストにおける自己のレベルアップに有用と思われる。

 

JARL主催コンテストでも、今年から入賞局のみだがログが公開されることになった。

DXコンテストにおけるログ形式はほぼCabrillo形式に統一されており、周波数もkHz単位まで記載されている場合が多いが、なぜかJA局は細かい周波数を記載していない局が多い。

また、JARL主催コンテストは、JARL電子ログ形式が運用周波数の記載を要求していないこともあり、公開ログの周波数はバンド表示のみとなっている。これでもある程度は入賞局の運用パターンを知ることができるが、どのように運用を行ったか細かく解析することが難しいと思われる。

運用周波数が記載されたログを公開することの有用性を感じて貰うため、試しに私のALL JAログを下記リンクに公開する。

JA1BJI Public Log ダウンロード

 

公開ログを初めて見る方への参考として、バンド毎の列に運用周波数を表示し、どのバンドでRUNS&Pを行っているのかが分かり易いようRUNは赤色、S&Pは緑色のハッチングを付けてみた。ALL JA参加結果のブログ記事と共に眺めて頂ければ運用の雰囲気を感じて貰えるのではないかと思う。

CQWW等のDXコンテストの公開ログでもRUN/S&Pの区別は表示されていないので、同じ運用周波数が連続していればRUN、そうでなければS&Pと思えば、当たらずといえども遠からずと思われる。

なお、運用周波数とRUN/S&Pをどのように行ったかを示すのが主目的のため、当局の送信ナンバーと交信相手のコールサインは非表示としている。これらも知りたい場合はJARL WEBコンテストページの公開ログを参照願いたい。

 

2025年8月11日 (月)

2025 Worked All Europe DX Contest 参加結果

久々に真夏の真空コンディションを体験し、無我の境地に至る。

太陽フレアの影響かコンディションは悪く何も聞こえず。RBNを見ても自局の信号はBYまでしか届いていない。

04 UTC後半に14MHzで初QSO。その後も12 UTCまで時間あたり一桁QSOが続く。

13 UTC台になりRUNにようやく応答が出始めるが、ピークらしいピークも無いまま17 UTCで14MHzクローズ。7MHzも賑わいは無く3.5MHzは静まりかえる。日の出後、しばらく7MHzで粘るが、21:30 UTCに初日の運用終了。

二日目05 UTCから再開。相変わらず何も聞こえず。05 UTC後半に21MHzで二日目初QSO。その後、一瞬呼ばれる時間帯があるものの、朝までダラダラと毎時一桁QSOが続く。21 UTC台に睡魔に耐えられなくなりコンテスト終了。

例年、昼過ぎから午後にかけて21MHzが先にオープンし夜間になって14MHzがオープンしてくるが、今年の初日午後は21MHzがオープンせずに先に14MHzがオープンする変なコンディションだった。2つのバンドが同時にオープンする時間帯はほとんど無く、2BSIQの出番なし。

ログ上の運用時間は30.5時間。実際はもっと無線機の前にいたが1時間以上ゼロQSOの時間帯が複数回あり。信号が弱くQTCを受け取って貰えず送り残しが84S&Pできるほど信号が聞こえず、全QSOにうちRUNによるQSO57%とやや高め。

Raw Scoreは、前々サイクルボトム期に迫る自己ワーストNo.3の結果。

2025waecw_score

2025waecw_timetable

2025年8月 4日 (月)

2025 フィールドデーコンテスト 参加結果

若かりし頃のトラウマで移動運用は封印している。

フィールドデーコンテストの「野外へ移動して運用するアマチ ュア局との交信をはかるため」という目的を達成するため、いつものように自宅からお気軽参加。

昨年末にアンテナ構成をDXコンテスト仕様にしたため、144/430/1200MHzYagiアンテナをすべて撤去したままで今回もこれらのバンドはGP 1本での参加。ただ、2.4G/5.6G/10GHzは、6m AND DOWNコンテスト用に上げたアンテナを降ろす時間と気力がなく、フィールドデーでも使用(2.4G以外では電信の相手をしてくれる局がおらず大勢に影響なし)。

フィールドデーにマルチバンドでフル参加したのは片手で数えられるほどしかないが、そのなかでも過去最高のコンディションだったように思う。特に728MHzはバンド毎のQSO数・マルチ数共に自己ベストを更新。また、1441200MHzでも、GP 1本にも関わらず例年Yagiアンテナでも苦労するマルチが突然聞こえてあっさりQSOできる場面が何回かあった。トータルでも目標としていた1200 QSO270 マルチを上回り、Raw Scoreは初めて40万点を超え自己ベスト更新。

1-score_20250804132001

2-time_table

RUNによるQSOは全体の4分の1ほど。ほとんどがS&PによるQSOだった。

 

ハイライト

  • 今回、ロギング用とSDRHDSDR/CWSkimmer)用にPC5台使用。

PC#1 (Desk Top)

HF + 50MHz Logging (IC-7610×2)

SDR 3台(1.8DX Patrol,  3.5RSP1A,  7RSP2

PC#2 (Desk Top)

144/430/1200MHz Logging (IC-9700×2)

SDR 3台(14RSP1A,  21RSP2,  7RSPdx

PC#3 (Note PC)

2.4G/5.6G/10GHz Logging (IC-905×1)

PC#4 (Note PC)

SDR 1台(50RSPduo Tuner#1,  144RSPduo Tuner#2

PC#5 (Note PC)

SDR 1台(430RSPduo Tuner#1,  1200RSPduo Tuner#2

SO4R CONTROLLERのオーディオ切替は4台の無線機しかサポートしていないため、PC#3にSO2R Neoを接続しIC-9700#2とIC-905のオーディオを切り替えることにより対応した。

いつの間にかN1MMでもCWサイドトーン機能がサポートされていたので、IC-905のF2AキーイングはN1MMからUSB経由で行ったが、結局SHFはA1AのみのQSOだった。

SDRplayRSP1ARSP2RSPdxRSPduo)はPCCPUにかなり負荷をかけているようで、これまでコンテスト期間中にトラブルなく稼働させることに苦労し試行錯誤してきた。今回は複数PCで負荷分散した効果か最後までトラブルなく安定稼働していた。

3-fd

パノラマモードで撮ったのでモニターや机が歪んで写っている。

 

  • より遠距離とのの交信が可能となるA1Aによる電信をSHFでも普及させようと勝手にたくらんでいる。 そのたくらみに賛同してくれたのか、2.4GでA1AのCQを出している某局を発見したときは感動。

 

ローライト

  • 外出時や旅行に持って行くために軽いWindows Note PCが欲しくなり新調。2つのTunerが内蔵されているSDRplay RSPduoをこの最新Note PCで動かすと、Tunerを1つのみ使用している場合は問題ないが、2つのTunerを同時に使用するとCPU/GPU/メモリー等の使用率は20%以下と低いにもかかわらずHDSDRソフトのwaterfallが数秒おきに一瞬停止する現象が発生。10年以上前に購入した古いNote PCでは、Tuner 2つ同時使用でも何の問題もなく動作する。ソフトのバージョン等を新旧Note PCで同じにしてみたが、状態は変わらず。結局、新Note PCはロギング専用とし、SDRplay RSPduoは古いノートPCで動かすことにした。 

 

  • 自作のSO4R CONTROLLERで、4台の無線機のオーディオ切替制御をしている。前日の確認では問題なく動作していたが、コンテスト直前に送信中の無線機のオーディオがミュートされない現象が発生。原因が分からず、その状態のままコンテストに突入。送信サイドトーンが邪魔してSO2RによるQSOに難儀し、戦意喪失しそうになる。深夜にレートが落ちてきたタイミングで、思い当たることをいくつか試す。最終的にSO4R CONTROLLERの電源OFF/ONN1MM Loggerの再起動でなぜか復旧。SO4R CONTROLLERのファーム初期化条件に不備があり、SO4R CONTROLLER/無線機/N1MM Loggerの立上げ順序によって異常な内部状態を保持してしまう場合があるのではと疑っている。

 

2025年7月19日 (土)

2025 IARU HF Championship 参加結果(2)

タイムチャート

8-timechart

 

現地日の出前後の各バンドの様子(日の出 03:58 UTC)、信号はほぼすべてDX局(England以外の局)

3.5MHz (03:20 UTC)

5-35mhz

7MHz (03:18 UTC)

6-7mhz

14MHz (04:01 UTC)

7-14mhz

2025年7月18日 (金)

2025 IARU HF Championship 参加結果

IARU HF Championshipに、EnglandからM5ZのコールサインでM0CFW(JK3GAD)と共にMulti-Two Low-Power部門に参加。

WRTC 2026Qualificationは確定していないが、WRTC 2026の事前テストを兼ねた運用。運用場所は、ロンドンから北に約40kmWRTC 2026のサイト予定地域から西南西に約100km内陸側の牧場地帯にあるVARCクラブ局を借用。

1_20250718182501

今回は予備の無線機を持って来なかったので、荷物は少なめでスーツケース2つ総重量50kg。

4_20250718182401

コンテスト前々日の木曜にホテルでBand Decoderと予備も含めた6band-BPF2x6 ANT SW間の接続確認を行った。コネクタのオス・メスの間違い等があったが、致命的な問題は発生せず。

コンテスト前日の金曜午後にサイトへ移動しセットアップ。

2_20250718181501

左がM0CFW、右がJA1BJI

 

WRTCルールに準拠し、使用バンドは3.5/7/14/21/28MHzRBNSuper Check Partialは使用せず。
使用アンテナはトライバンダー(ただし、WRTC本番より各バンドのエレメントが1本多い)、3.5MHz7MHzInv-veeの3本。

セットアップ後に、バンド間のカブリを確認すると3.57MHz送信時に上のバンドへのカブリが想定以上に大きい。3.57MHzBPFを追加すると7MHzは若干ましになったが、まだバンド全体のノイズフロアが上下し周波数を選んで運用する必要があった。使用したアンテナ以外にも2本目のタワーやワイヤーアンテナが複数上がっていたので、2次輻射によりカブリが発生していたのかもしれない。

金曜夜は近くのホテルに泊まり、現地時間の土曜朝10:30am (09:30 UTC)にサイトへ到着。

WRTCルールに準拠して開始15分前にBand Watchを中断し、ロギングソフトへのコールサイン設定とVoice Messageの録音実施。

コンテストは現地時刻13:0012:00 UTC)、JA1BJI14MHz CWRUNM0CFW21MHz CWでスタート。

BJIは、14MHzで最初快調に呼ばれるが暫くすると頭打ちに。WRTC2022の経験から、レートが落ちたらS&Pをしながら周波数やモードを変えてまたRUNを繰り返し、時々他のバンドの様子を聞きに行く。この間、相棒は14MHz以外のバンドを行ったり来たりするが、コンディションが悪いのかレートが上がらず。

結局、BJIは最初の7時間をほぼ14MHzで運用。相棒が3.5MHzRUNを始めたタイミングで7MHzQSY。その後は、相棒とバンドを入れ替わりながらRUNS&Pを繰り返す。

深夜には、時差ボケと疲れで3回ほど気を失い相棒に起こされた。シングルオペだと1030分ほど気を失っていた可能性があるが、いずれも5分以内のロスで済んだ。

01 UTC前後は714MHzで北米がオープン。しかし7MHz SSBUSバンドはHQ等のヨーロッパ局で埋め尽くされRUNする周波数がない。一方、14MHz SSBでのRUNでは日本では耳にしないW2x3コールから多数呼ばれた。

夜明けと共に21/28MHzでヨーロッパが聞こえ始め、時間と共に徐々に聞こえる局数が増えてくる。前半は不調だった21MHzも賑わってきて09 UTC前後にはまとまったRUNができたが、28MHzは最後まで低調なまま終了。

目標としていた2500 QSOには届かなかったが、2000 QSOを超えることはできた。バンド間のカブリが無く自由に周波数選択ができていれば、もう少しQSO数を増やせたかもしれない。また、アジアはUA0、BYの信号は強く聞こえたものの、JAはカスカスの信号でQSOできたのは14MHzの2局のみだった。

3-score

ちょうど英国に熱波が来ていてコンテスト開始の土曜が熱波のピークだった模様。サイトにはエアコンはなく、日中はかなり暑くなり現地時刻19時前後が最高気温(28℃)だったがサイト内は30°を越えていたかもしれない。一方で、深夜から朝にかけてはカーディガンを羽織っても震えるほどの寒さだった。

コンテスト終了後の火曜日は涼しくなり、日中でも長袖のシャツが丁度よいような気候だった。

 

シャックをお借りしたVerulam Amateur Radio Clubと、渡航にあたっていろいろとサポートしてくださったM0CFWに感謝します。

«2025 6m AND DOWNコンテスト 参加結果